自分の考えを排する

独活日記(相場を生き抜くために)

多くの投資家たちは自分の考えというものを重視します。

圧倒的な自信過剰で信奉している人もおりますね。

人は人である限り自分の考えというものを形成していくものであり、人生という意味では自分の考えを貫き通せた人というのは成功者です。

ところが相場ではそれは本末転倒な圧倒的ハイリスクをもたらします。

今日はこのことを考えてみたいと思います。

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自分の考えというもの

相場において自分の考えというものを重視することは相場の本質を何も知らない人にとっては必然となる状況です。

巷では証券マンやらアナリストやら評論家やらが専門家ぶってあれこれグラフを並び立てて、薔薇色の可能性を煽って今日もあの銘柄がいいこの銘柄がいいとやっていますので自分の考えというものをしっかりと持つことが大事であると思いがちなのです。

どんな銘柄選択をすればよいのか?

多くの投資家たちはこればかりです。

相場ではどんな銘柄を売買するのかどんなタイミングで売買するのかというものが大事であると相場の専門家ぶった素人たちが今日もあれこれ自分の考えを述べているわけです。

私はこのようなものをすべて排除せよと述べています。

相場で稼ぎ続ける上でこういったものは百害あって一利なしだからです。

相場においては銘柄選択の重要性はあまりに低いのですね。

銘柄選択などしなくても例えばトヨタ自動車株だけを売買していって稼ぎ続けることは容易に可能なのです。

自分の考えというものは相場ではあまり良い影響をもたらすことはなくむしろ適切な売買を阻害する固定観念を形成しやすいということになります。

自分の考えにこだわる

ドル円だけで何年も稼ぎ続けているトレーダーを私は知っています。

この事実を知るだけであの銘柄がいいこの銘柄がいいと述べている人たちは総じてどんな相場付きであれ日々稼ぎ続けることが出来ていない人たちであるということを証明しているということに気づいてください。

ここ数年はアベノミクス相場からトランプ相場と誰でも儲かる非常に容易な相場が珍しく続いている状況で今回コロナパニックで風向きが変わる可能性はありましたが現状それは否定されている強い状況が長期で継続している状況ですのでどこもかしこも上がる銘柄を的中させているような環境ゆえに誤解が大きくなっているのですが、本来的にはこういう当てもの売買は上手くいくときもあれば上手くいかないときもあるといった私から見たら素人らしいと思ってしまう継続性がないものなのです。

このことは長期下落トレンド時代が到来したときにはじめて多くの投資家たちが理解していくことになるでしょうが、現状ではこの銘柄は買いだと買って上手く行き続けている相場でありますのでなかなか自分の考えにこだわることがハイリスクであるということを理解してもらえないのが実情ですね。

大事なことは例えばドル円だけでも稼ぎ続けることが出来る技術を確立し、それを継続できる精神を確立することであって自分の考えにこだわることではないのです。

これが確立出来た相場師はどんな銘柄を選んでも確実に稼ぎ続けることが出来るでしょうね。

もう銘柄情報など一切必要がないことに気づくでしょう。

だってドル円だろうがトヨタ自動車株だろうが原油先物だろうが関係なく稼ぎ続ける技術的精神的確立を成しているからです。

自分の考えを排する

私は自分の考えを排して売買実践を日々しています。

相場日記において私も相場観をあれこれ偉そうに述べていますね。

このところは結構セリングクライマックスとか半値戻しは全値戻しとか、リート買いだとか原油買いだとかまさにピタリとしたタイミングで当たっているようですが、私自身、私のこの考えを全く相場実践に取り入れていません。

私はトレンドフォロワーですのでトレンドが強いものに徹底的に付いていくといった手法になりますので私の考えがどうであれ関係なくそのような銘柄を仕掛けることになりますし、そうでないものは仕掛けない、仕掛けてしまったら迅速に手仕舞うということを淡々と実践します。

私がこれ以上上がるはずがない行き過ぎだと思ったとしても株価が上がっているなら容赦なく買い続けますし、もっと上がるのではないだろうかと思ったとしても株価が下がるならさっさと損切りしてしまうということになります。

今回のコロナパニックにおける大乱高下相場においては空売って大利を出し、リバウンド買いをして大利を出し、コロナ後変革バブル相場でも大利を出しと一度に三度も美味しい思いを自動的にしてしまうことになりました。そして四度目にコロナ後変革バブル崩壊相場においても空売りで儲けることになるでしょうね。

これが出来てしまうのはすべて勝手に自分で相場がこうなると決めつけない、自分の考えを排することによって出来る芸当です。

多くの投資家たちはこの自分の考えを排するということが出来ませんので淡々とできる私はここに大きな人間としての優位性が生じるということになります。

あなたもぜひとも自分の考えを排するということを考えてみてほしいのです。

市場の考えに従い続けるということ

相場評論家を目指すならとても大事なものなのですが、相場師を目指すなら相場情報なるものは実は全く必要ないのです。

それよりもいかに市場の考えに従い続けるかということがずっと大事なことなのです。

自分の考えを構築するために他人の考え、いわゆる各種銘柄推奨情報なる百害あって一利なし情報に飛びつく投資家たちで満ち溢れているのですが、この最初の段階が間違いなのです。

自分の考えを構築すること=自分の固定観念を築くこと=市場の考えに従わないこと

この方程式を認識してください。

自分の考えが市場の考えに一致することはあります。

しかし同時に自分の考えが市場の考えに一致しないこともあるのです。

ここで自分の考えにこだわる人たちはその一致しないケースにおいて大失敗を犯すことで継続的な成功を収め続けることができなくなるわけですね。

しかし私のように自分の考えを排し、市場の考えに従い続けている者は不一致となった間違った仕掛けは迅速に処理してしまい、一致となっている仕掛けは一致している限り保有していくのでどんな相場付きであれ常に成功し続けるということになるのですね。

多くの投資家たちは一時的成功に驕り高ぶって自分の考えというものに拘っていき、市場の考えが間違っているとしてしまうようになる確率を高めていってしまいますので結局生涯成功し続けた投資家には決してなれないのです。

市場の考えに従い続けることの大切さをよく噛みしめてもらいたいと思います。

心の贅肉を取る

最後までお読みいただきありがとうございました。

自分の考えを排するということは自分の考えに自信がある人であればあるほど困難なことになります。

ここが相場を非常に難しいものにしているのですね。

ですから元々自分の評価が高い人よりも自分の評価が低い人の方が相場では大成功を収めやすいのです。

自分の評価が低いということは自分の考えをあまり信じないということを意味するからですね。

市場はいつもあなたがあなたの考えを排することが出来るのか?

といったことを問いかけ続けています。

どんな銘柄を買えばよいのか?など全く問いていないのですね。

ただただあなたの考えを排して市場である私の考えに従うことは出来ますか?といったような値動きを起こし続けているわけですね。

私もいくら大利を出しても決して奢ることなく今日も私の相場がこうなるああなるといった自分の考えを排し、市場の考えに従った行動をしなければならないと反復しています。

何十年やっていてもなお呪文のように繰り返して私が適切に売買できるように心の贅肉を取り除くことをしているわけですね。

あなたも巷に蔓延る相場情報なる贅肉を付けるのではなく市場の考えに従いなさいと自己暗示して心の贅肉を取っていくことに集中してくださいね。

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