サッカー日本代表のベスト8目標達成ならずとなってしまいましたね。
結果論を述べたくないですがPK戦に持ち込んだ時点でクロアチアにとっては運を引き寄せた、日本にとっては運を引き離したということになります。
日本代表はPK戦となる前に勝ち切らなければならない試合であったということが結果的に分かったということですね。
しかしこれはPK戦になる前には分からなかったことですから仕方ありません。
プロとしては今回の最終目標結果が出なかったという意味では残念な話でありますが、サッカー日本代表の戦いは永遠であり、大事なことは歴代代表の推移で着実に成長しているかどうかであり、それは今回優勝候補国のドイツとスペインをどちらも敗ってグループリーグ1位突破という快挙を初めてして、前回準優勝国と延長戦まで引き分けておりますので間違いなく成長して世界の頂点との差を縮めることが出来たと言えるかと思います。
非常に短絡的に目先ばかりを見てしまうと結局目標不達成だということになるわけですが、何事も一歩一歩歴史を進めていくしかないことで故に長年の伝統ある歴史のある国は強いということになります。日本国という視点からは2682年の世界最長の悠久の歴史による経験があるわけですから圧倒的な強さ深さが面々と我々の血に、遺伝子に受け継がれているわけですが、日本サッカーの歴史は他国に比べてまだまだ浅いですからその差を埋めるためにはやはりある程度の時間がかかるのが当然です。それでも非常に短い時間でその差を埋めることがここまで出来ているのはそもそもある日本人としての長い歴史文化が良い影響をもたらしているのだろうと私は考えています。
より長い歴史のある野球においては大谷選手という世界で唯一無二の前代未聞のプレイヤーが誕生しておりますのでサッカーにおいてもいずれそのような世界で圧倒する、しかも今まで過去のサッカーの歴史でもいなかったといったような日本独自文化があったからこそ生まれた選手が登場してワールドカップ優勝に導くといったことが起こる時代は必ずやってくるでしょう。
そのような歴史、伝統を軽視してグローバル基準ではこうでありこれが絶対的に正しい方法だといった思考の人たちが現代は増えてしまっていますが、実際にはこういった歴史や伝統といったものの積み重ね、重みを感じることがとても大事な作用を人間にもたらすといったことを今回のジャイアントキリングを繰り返した日本代表の大活躍ぶりを介して理解していく人たちが一人でも増えればよいなあと思ったのが少しずつ失われつつあっても私がこれからも述べ続けたい、右寄りな非効率不合理な感覚的な想いですね。
日本人にとっては当たり前のごみ拾いが世界で称賛されているように、日本独自のやり方によって過去今まで一度も見たことが無かったと驚くようなサッカーを展開する時代は日本文化を大切に守り続ける限り確実にやってくることでしょう。
歴史は本当に一歩一歩、しかし着実に真面目に歩み続ければ確実に成長をもたらしていくことになります。
私自身それを相場を長年張り続けてきている中で実感し続けてきたから分かります。
私の過去の相場師としての歴史も我ながら凄まじいものがありましたからね。
有頂天になったり、失意のどん底となったり、しかしどれもが大切な経験となり、屈せず真面目に歴史を築き続けて今があります。
日本人には世界最長となる歴史がありますのでその経験知がどんな分野の世界においても大いに役立って歴史の浅い劣勢となる分野においてもそれを補ってくれる遺伝子があると信じています。
冷静な分析
さて今回の日本代表チームを冷静に分析をしてみると結局勝って奢らずの克服が難しかった一方で負けて臆せずといったものは圧倒的に易しかったチームと言った評価となりますね。
圧倒的強者であるドイツ、スペインに対して先制されて劣勢となったときに臆せず勝利を掴み、自分たちが優勢だったコスタリカに対しては最後に点を奪われて負け、クロアチア戦では先制して優勢となりながら追いつかれ、最後はPK戦で差を付けられ負けてしまったからです。
ドイツに劇的勝利をした次の試合において勝てるだろう試合で負けてしまい、今回も格上だがスペインにも勝てた日本なら優勢ではないかと思われたクロアチア戦で負けてしまったのは、勝って奢らずの部分でもう少し改善できる部分があるのではないかと私は考えます。
つまり圧倒的強者に立ち向かう姿勢で、圧倒的ではない相手にも立ち向かう姿勢が出来るかどうかといった本当にちょっとした精神面での改善なのですが、これが4年後に求められる日本代表の課題ではないだろうかと思います。
サッカーの戦術面や選手の評価などは私は素人ですから一切しませんし、出来ません。そういったことをすることは自分に出来ないことをしている方々への冒涜となると私は考えますので適当なことを述べるわけにはいかないですし、そもそも論としてそういうことは現場の人間が考えれば良い話です。
しかし勝負師としてのメンタル面は一応私自身も必須のことで熟達しており、自分自身相場で長年勝負し続けて勝ち続けてきた人間として見えることがあり、今回の日本代表にはそのような側面を見ました。
実際には決して日本代表選手たちに奢った気持ちはなかったのですが、最終結果から判断するとやはりどうしてもそういった傾向が見えてしまったということになります。
この改善のためには結局相手が格上だろうと格下だろうと同等だろうと関係なく、変わらぬ安定した精神を保つことが出来るようなトレーニングが必要になってきて、4年後はそれが確立した日本代表を見たいですね。
個々の選手たちの技術的向上は当然やるべきことですし、優秀な選手がさらに増えていくことも大切ですが、本当にそれだけで良いなら最高の技術を持った優秀な選手が一番揃った世界最強国が毎回優勝しなければならないのです。しかし過去必ずしもそうなっていない最大の原因は勝負事は常に安定した、淡々とした、言葉の表現が難しいのですが、飄々とした精神を保って勝負できることが最も大切だからです。そうすることで強運を引き寄せて何だか知らないが上手く行ってしまうといったものを相手ではなく自分たちが経験してしまうことになるのです。
もちろん世界最強国にそれをやられたら太刀打ちできないわけですから、当然戦力の差を埋める努力は永遠に必要なのですが、短期決戦では、そして世界最強国の選手であっても人間ですから精神が乱れることはあり得てそういったものを重ねていくことで最終的には精神が安定し続けたチームがそのときの優勝国となるというのが私の変わらぬ勝負師としての基本的考えです。
クロアチア戦ではやはり勝てるのではないかといった奢った雰囲気が漂ってしまっていました。
本当にほんの少しの思考の違いなのですが、今回の日本においてはクロアチアもまたドイツやスペインと全く変わらぬ強国と言い聞かせて臨む必要性があったように思えました。いやほんとに別に舐めていたとは全く思わないのですが、どうしても無意識的にそういう精神となってしまうことがあるのが人間なのです。
安定した精神を保ち続けるということは本当に言うは易く行うは難しのことなので難しいのですが、この強化が何よりも大事だと私は考えています。
安定した精神で臨むことの難しさ
安定した精神と言葉は容易ですがこれを実践継続することは難しいことなのです。
相場を張っていると必ず逆行局面に陥ることは誰でもありますからその時に強い不安や恐怖で安定した精神を保てなくなってしまう投資家は後を絶ちません。
そして愚かな評論家たちのくだらない煽りを見たりしてそこに拍車をかけてしまい、自己判断の自信を失ってしまいます。
もちろん最初からどんな相場付きとなっても安定した精神を保てる天才トレーダーは極々少数の方々ですから精神が乱れてしまうことは仕方がないことなのですが、それでも対処法はあり、例えば短期的な値動きを敢えて見ないということも一つの手ですね。本来的にはきちんと短期的な値動きも把握しながら相場を張っていく方が良いのですが、値動きを見ることで感情を揺り動かされて動揺してしまう精神の人にとってはむしろ見ない方が良いということになります。私個人は御承知のようにこのブログでも何度も繰り返している相場の基本三原則を全取引で順守することを心掛けていますから逆指値設定していますのでどんな値動きであれ基本逆指値に引っかかれば自動的に損失限定してくれるのでどんな値動きが起きても精神が乱れることはありません。
しかしそうではない人はいてそういう人は見ない方が良いですが、逆にポジションを取っていると見たくなってしまい見てしまうといった人間心理も働きますので結局見てしまうと言ったことも起こってしまうのも良く分かります。
まあこの手の精神鍛錬がまだしっかりと行っていない人たちは色々と失敗経験を繰り返しながら学び成長していくしかないわけですが、いずれにせよ安定した精神で臨むことは勝負事では一部の天才的な例外者を除いては至極困難ですから何らかの対処をした上で勝負に臨まなければなりませんね。
自分の心に目を向ける
最後までお読みいただきありがとうございました。
ここのところ日本サッカー代表を題材にして結局は相場の真理について語りました。
全然別ものではあっても勝負という結果を出さねばならないという意味では変わりはありません。
そしてそのために最終的に最重要なこととしてあるのは巷でああだこうだと述べられている些末な話ではなくて別なところにあるということが理解できた人が一人でも多くいらっしゃったとしたら良かったなあと思います。
成功し続ける投資家であるための精神確立がすべてであり、勝負事で最終的に最重要となってくるのはどんなことでも常に精神というものになってくるのですね。
勝負師ではない多くの方々にとっては机上の理屈も大事ではないのだろうか、やり方が大事ではないのだろうか、選手の選択、銘柄選択が大事なのではないだろうかと思ってしまうのですが、プロの勝負師としての観点からはそれらの重要性は非常に低く何よりも安定した精神を保つことが高確率で持続した勝利をもたらし続ける最大の要素であるということを理解しているのです。
その中でも相場は顕著に精神というものが大事となってくる世界です。
技術、手法、判断、もちろん一定水準以上のものは身に着ける必要はあるのですが、それ以上に、それよりもずっとずっと大事なものを多くの投資家たちは忘れていて、軽視していて、日々研鑽を怠らないということが出来ておらず、ただただ頭でっかちに知識だけを積み重ねてしまって成長が止まっている人たちがほとんどなのですね。
今回のサッカーワールドカップを良い教材としていかにして安定した精神を保つのか、そのために何をしていったらよいのか、この銘柄が良いあの銘柄が良い、こうやれば儲かるああやれば儲かるなどというくだらないことばかりに頭をやらないでもう少し自分の心に目を向けることが出来るようになったらまた投資家として一歩成長することになるでしょう。