相場ではいかに自分を正確に知るかということがとても大切です。
しかし相場界隈ではいわゆる相場情報と称したあの銘柄がいいこの業界がこれからどうなるこうなる経済が株価が政策がどうだこうだといったくだらない情報集めに奔走する人たちがほとんどです。
残念ながらそこに相場の真理はないのですが、多くの投資家たちは自分を知らないのでそれが正しい行動でありそのような相場の知識を深めれば深めるほど相場を上手く張れるようになると錯覚して生涯を終えます。
結局それは自分を知らないということなのですね。
自分がそういったどうでもいい情報に翻弄されるような人間であるということを知らないのです。
今日はこの相場を張る上で非常に大事な自分を知るということを考えてみたいと思います。
あなたは自分がどういう人間が本当に分かっているか?
自分のことは自分が良く分かっている。
よく言われている言葉ですね。
しかし実際には意外と自分のことを間違って解釈してそう思い込んでいるといったことがよくあるのです。
要するに自分自身の勝手な思い込みで自分の評価を過大評価したり過小評価したりしていることが多々あります。
私はポジティブな人間だネガティブな人間だといったところから始まって人づきあいが苦手だとか話が上手いだとか細かい一つ一つの能力的なことまで間違った自己評価をしていることがあるのですね。
ですからあなたは自分がどういう人間が本当に分かっているか?
しっかりと自問自答する時間を取る必要があります。
いかにして自分を正確に知るか?
ではどうやって自分を正確に知れば良いのでしょうか。
私はどういう人間だろうかと自問自答するわけですが、そこで具体的に何をしていけばよいのかということですね。
まずはやはり現状どう自己評価しているかといったことを紙に書き出してみることを私はお勧めします。
実のところ自分で自分をどう考えているのかといったこと自体を間違って認識している人というのが多いからです。
実際その自己評価が正しい間違っているという前にどのように自己評価しているかといったことを正確に書き出してみることによってその一つ一つを正しく分析しやすくなります。
自分を正確に知るために自分が今どう自分を評価しているかを正確に知りましょう。
相場において知るべきこと
さて前述したことを実践して自分が今考えている自分というものを正確に知った上でそれが本当の自分であるのかどうかを考えていくわけですが、いわゆる人生をよりよく生きるためにはあらゆることに対して自分を正確に知ると良いのですが、それはあなた自身が時間をかけて思考して実践すべきことでありますので割愛し、相場において知るべきことに限定して述べていきたいと思います。
相場を張る上であなたはどのような性格なのか?
つまり、感情的になって杜撰な資金管理で売買をしてしまうのか?
それはどういう状況になったら犯してしまうのか?
損切りするのに凄いストレスを感じてしまうのかそれとも慣れれば淡々と継続出来そうか?
含み損に耐えられるのか、耐えられないのか、含み益に増長するのか、失いたくないと思って行動してしまうのか否か
等々非常に細かく詳細に相場において起こる具体的なあらゆる事象に対して丁寧に自己分析をしていきます。
相場において知るべき自分は基本的には自分の性格を正確に知ることがとても大切ですね。
相場での大失態は常に投資家の性格が要因ですからその把握をすることによって改善点が見つかりやすいのです。
いかにして改善するか?
性格を変えるということは難しいことです。
変えようと思って変えられるものでもありません。
人間は感情的な動物ですからどうしても怒ってしまう短気な人はやっぱり生涯短気な人であり続けることが多いですし、喜怒哀楽、あらゆる感情の表出をどういう局面でどの程度の強度でどのくらい持続してしまう性格なのかといったことを劇的に改善させることは難しく変えられるとしても地道な努力が必要になります。
しかし性格を正しく知ることによって自分が相場で何をしでかしがちなのかということは分かりますのでその局面において一歩引いて客観視して考える自分の状況を作ることが出来る確率を高めることは出来ます。
まずはこれを相場を張る実践を通して練習していくと良いですね。
私自身のことを恥ずかしげもなく例証として挙げていくなら私は相場きちがいですから毎日売買したい性格です。ですからそこで注意しなけばならないのは資金管理と売買頻度となります。
とにかく仕掛けてみたいと思うということは適切なタイミングの場合のみに売買するということを妨げるリスクがありますね。
毎日そんな機会があるとは限らないからです。
そして過剰に資金投下するリスクもあります。
仕掛けたいという想いが強くなることによってもう少し資金投下しても良いのではないかといった思考がよぎってしまうからですね。
このことに関して資金管理は投資家が当然やっているべき最低限の基本であり、実際私自身も徹底順守すべき規律を持っておりそこに違反しないか逐一確認するということを自分自身に課し続けています。
売買頻度に関しては一つは数多くの損切をこなす、要するに日々適切な仕掛けタイミングが来る手法を採用することによって解決しています。
自分を正確に知ることによってそこから相場を張る上での自分だけの最適仕様な自己管理、売買手法などを選択できるということになります。
そういったことをしたうえでもちろん相場において弱点となる思考は改善すべくじっくりと内省する時間を取って自分自身と向き合い続けています。
その積み重ねによって少しずつですが性格も改善して相場を張る上でより良い思考というものが身についていきます。
自分を知ることが相場を正しく張ることにつながる
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日は自分を知るということについて述べました。
自分で自分を変えることは簡単にはいかないということは確かなのですが変えられないことはありません。
多くの人たちはやはり情報洪水に溺れてしまっていて自分自身に内省するといった時間を取っていないのです。
そのことによって知識だけは豊かな頭でっかちな自己把握が出来ておらず適切な行動が出来ずにいる人間になってしまうのです。
相場は人生そのものであり、相場で成功し続けることが出来る人間というものは人生でも成功し続けることが出来る人間となります。
それはきちんと自分を知ることが出来る人間がどんなことでも適切に最善を尽くせる環境を生み出していくからです。
自分を知ることが相場を正しく張ることにつながるということを今日は理解してくださいね。
まずはそこが第一歩です。
そして巷のくだらない相場情報なるものを獲得することに邁進することを止めて自分はどんな人間なのだろうと考えてみる時間を作ることを検討してみてください。
一見すると自分のことをあれこれ考える暇には新しい儲かる相場情報を得た方が良いと思ってしまうかもしれませんが、この行動の差が投資家としての成功の大きな差となって現れていってしまうのです。
こんなことを述べる人は相場界にはほとんどいません。
私翁くらいのものでしょうね。
私のこの少数派の主張が正しい理由は簡単なのです。
相場は所詮株価が上がるか下がるかそれだけの話だからです。
相場がどうなる経済がどうなる株価がどうなる企業業績が良くなる悪くなる割安だ割高だあらゆる相場における知識を得ようが得まいが結局株価が上がるものを買っているか、株価が下がるものを空売っているか、それだけが投資家として成功し続けるための適切な実践行動だからです。
これを継続できるためには結局投資家の心の問題となり、いかに自分を正確に把握するか、自分を正しく知っているかが大事となるからです。
私翁の主張はいつも変わらないですね。
しかしそれは仕方ありません。
これだけが相場の真理だからです。
私の言を信じて下さるなら今日からあなたもあなた自身のことを正確に知る努力を開始してみてくださいね。