先週はナスダック市場にようやく急調整が入って行き過ぎの修正が入ったといったところですね。
今週も引き続きさらに深押ししてくるのかどうか予断を許さない状況が続きます。
少しずつ新型コロナウイルスの社会的受容が広まりつつありますが、現状は依然としてパニックは続いており、その経済的影響が懸念されています。
ただし株式市場においては実体経済との乖離が広がる方向性、要するに緊急的世界的金融緩和と財政出動によってカネからモノへの流れが急速に進んでいますので底堅い推移となる確率は高い現段階であるということになります。
ナスダック市場がどうなるか?
今週はこのナスダック市場がどのような推移となっていくかが大事な局面です。
日足で行くと押し目買い局面に来ているかなというところですね。
この辺で踏みとどまれるかそれとも本格的な調整局面となってくるのか節目が到来しています。
一方週足で行くと乖離調整が始まったばかりに見えますね。
プチバブル相場崩壊中と見ることも可能ですね。
10000ドルの大台くらいまでの急調整があってもおかしくはなく、三段上げの三段目の最終段階のオーバーシュートとなってしまうのか、それともなんとか高値で踏みとどまれるのが瀬戸際であると私は見ております。
乖離収束を狙った空売りも極短期的には通用しやすい局面ですね。
この辺は今週以降の推移を見ながら適切に判断していかねばなりません。
総裁選の行方
総裁選に関しては既定路線としては菅総理大臣で決まっているのでしょう。
アベノミクス踏襲ということですから市場にとっては無風ですね。
マスメディアは国民不在だとか批判しておりますが、そもそも自民党の総裁選挙ですから国民の多くは党員ではないという意味で国民不在といった批判はナンセンスということになります。
それよりも菅総理大臣がどんな政策をしてくるかということですね。
安倍政権の踏襲といっても丸々真似するのかそれとも独自性を多少出してくるのか、やはり人が変われば政治も変わるのが普通ですからこの辺はしっかりと注視していかねばなりません。
将来的には消費税増税しなければならないといった馬鹿な考えは結局安倍元総理含め自民党の政治家の多数が持っている共通認識なのでしょう。
この辺は自民党政権であり続ける限り消費税は増税するだけの税目であるということになりそうですね。
これは将来的に日本国内経済の衰退に確実に繋がっていきますので将来不安としてあり続けるものとなります。
私個人は消費税減税に関してはもうやるわけがないと諦めており、とりあえず出来そうなこととして新型コロナウイルスの指定感染症指定を外すといったことを出来るかどうかに注目しています。
第二波もたいしたことなく収まっており、日本の医療体制の優秀さと日本のコロナ耐性が元々あるような幸運な民族性、いずれにせよそろそろいい加減パニックは止めましょうということを示し、医療関係者が安心して新種の風邪として扱って自分自身が感染しても隔離されない体制を整えることを政治がやっていくことが大切です。
私はここだけを実践できるかどうか見ております。
相場は逆回転相場が来るのかどうか?
いわゆる逆回転相場、コロナ変革相場の行き過ぎ修正が起こっている段階でコロナで圧倒的に酷くなるとして安値更新していたものの修正となる逆回転相場が起きてくるのかどうかに注視しています。
この辺が起こってくると相場は大相場到来ということになりますが、さてどうなりますか。
日本国内経済は厳しい情勢にあり、結局は米国経済次第ということになるでしょうね。
新型コロナウイルスの社会的受容をし、再び通常通りの経済活動が世界中で行われていくことが出来るかどうかが鍵となります。
市場原理主義、グローバリズムの弊害
日本は蚊帳の外状態なのが悲しいところですが、安倍政権による日本人ラースト政策となるグローバリズム政策を支持する日本人も多いですから結局は多数派の選択としてそういう方向性に行くならそうなっていくしかありません。
市場原理主義となるグローバリズムを突き詰めた先に米国があり、米国は確かに経済的にも世界最強であり、故に株式市場も長期的に史上最高値更新し続けているわけですが、貧富の差は拡大し、それはコロナ禍でさらに広がっている様相です。
つまりアップル等々の極々一部の一人勝ち組企業に勤めている人間だけがますます富みそれ以外の99%以上の人たちがますます貧する、ウォール街をぶっ潰せといったデモなども起きたように圧倒的な格差社会が米国流の市場原理主義の本質です。
これを良とした場合は確かに能力のある人が際限なく富むことになりますがその裏で能力の劣る人たちが例外なく多数貧することによって社会的な不安定が広がることになります。
日本はやはりこの市場原理主義を軸としたグローバリズムに邁進する選択を取ってはならず、日本独自の道を取って経済成長を果たすべきですね。
それはグローバリズムの反省から生まれたトランプ大統領の実践によって理解でき、いわゆる米国ファースト、米国内インフラ投資をすることで米国内経済を繁栄させることに集中するといった政策を政府がすることが大切です。
コロナ禍で残念ながらトランプ大統領の目論見が脆くも崩れてきているのは時代の運命とも言えるのでしょう。
米国で圧倒的にコロナ感染者が出て死亡しているのは要するにお金が無ければ医療を受けられない貧困層が非常に多くそういう人たちの多くが処置を受けることなく死亡しているということです。
日本はある意味社会主義的に医療に国家が関わってきた故に貧しい人でも安価に医療を受けられることでコロナ感染者が出て死亡するといったことも少ないといった側面もあるわけですね。
市場原理主義はこういったことも徹底的に破壊しますので本当にそれでも良いのかということはきちんと日本の将来の子孫のために我々一人一人はしっかりと考えなければなりません。
乖離調整局面
最後までお読みいただきありがとうございました。
今週は引き続き乖離調整局面が続く確率が高いということになります。
一気に値幅調整してくるのか、高値で日柄調整をこなしてくるのか、この辺の見極めをしていく週となりそうですね。
相場師としては上がるものを買い下がるものを空売る姿勢に変化はありません。
押し目買いとなっていくなら買えばよいし、乖離収束となっていくなら空売りすればよいだけです。
やるべきことは本当にシンプルです。
とにかく難しく考えたがる相場のプロと称する相場の素人たちは多いのですが、結局このことを淡々と実践できる本物のプロではないということを露呈しているわけですね。
今週もしっかりと市場の考えに従っていきましょう。
結局余計な自分の考えへの固執が適切な売買判断を阻害します。
理屈を長々と冗長に述べていく評論家になってはいけません。
実践家は常にあれこれ述べることなく黙って実践継続です。
今週もしっかりと利益を積み重ねていきましょう。