FXにおいてはポジションを保有し続けることによってスワップ金利収入が定期的に手に入ることがあります。
ポジションによっては逆に定期的に支払うことになる場合もありますが、多くの投資家たちが目論むのはマイナス金利の日本円と高金利通貨との組み合わせによる円売りポジションを取ることです。
現在その代表的な圧倒的スワップ金利がもらえる通貨ペアとしてトルコリラ円があります。
しかしここに落とし穴があります。
今日はそのことを述べていきたいと思います。
スワップ金利投資はハイリスク
スワップ金利投資はハイリスクです。
一度嵌まると病みつきになって止められなくなり終いにはとんでもない状況に陥ってしまうものなのです。
確かにトルコリラ円は日々とんでもない金利収入が入ります。
ただポジションを保有しているだけで毎日結構な金額が配当のように追加されていくので何か宝の山でも見つけたような錯覚を感じてしまうようです。
実際スワップ生活だとかいうサイトもちらほら見かけます。
余計なお世話かもしれませんが、とてもリスクの高い破綻が待っている投資であるということに気づいていないので非常に心配になりますね。
いつの間にかそんな事態に陥ってしまうのですから怖いものです。
トルコリラ円のチャート
トルコリラ円の週足チャートです。
円売りポジションでなければスワップ金利は得ることは出来ませんからほとんどの投資家たちが円売りポジションを持ちます。
しかしここまで中長期的に圧倒的に円高へと進み続けており、今日まで保有し続けることができる資金管理をしていたとしてもスワップ金利収入を埋めて余りある大きな含み損を抱えているということになります。
これでは元も子もありませんね。
主要通貨でも同様
ドル円などの主要通貨でも日本がマイナス金利状態の歴史的金利状態ですからトルコリラ円ほどではないにしてもスワップ収入を結構得られるようになっています。
そしてチャート的には現状大きく円高には進んでいません。
しかしだからといってスワップ投資をすることはお勧めできません。
動く方向へのポジションを取る
スワップ金利を貰えるのか払うことになるのかそんなことはお構いなしに動く方向へのポジションを取ることが最適です。
何故なら仮にスワップ金利を支払う方向であったとしてもその動きによってそれを埋めて余りある実現益を得ることが常に可能だからです。
結果論的にスワップ金利も貰える方向が動くだろう方向であったならスワップ金利も付随的に貰えてよかったねという感覚でいることが大切です。
FXにおいての最大利益
FXにおいての最大利益となる可能性のあるものはスワップ金利収入ではなく動く方向性へと仕掛けられたときの実現益です。
それが出来れば苦労しない、そのためには頻繁に売買を繰り返さねばならない、損切りも多くこなさなければならないと言われるかもしれませんね。
しかしそんなことは当然の話です。
楽して稼ぐ、楽に稼げるかのように錯覚させられる甘い汁を吸わされているようなスワップ投資をするよりもずっと健全です。
FXで売買することこそ博打だと仰る方も多いですがそれはそういうやり方をしているからということに過ぎません。きちんと優位性のある手法で資金管理を含めて自己管理し売買規則を徹底遵守できる精神を確立していれば個々の取引においては損切りもあるでしょうし一時的な期間においては資産減少もあっても最終的総合的利益は確実に得られていくのですね。
絶対という言葉は使えませんが、FXでも確実に資産増殖を継続できる博打ではないやり方というものは無数にあります。
FXに取り組むならスワップ金利がいくら貰えるいくら払うことになるなどということは完全無視してその通貨ペアの動く方向性を分析することだけに集中して取り組むことですね。
スワップ投資は最初は気持ちいい
最後までお読みいただきありがとうございました。
スワップ投資は最初はおこづかいが日々入金されていく気がして気持ちがいいのです。
ちょっとくらい良いだろうから始まるようですが、少しずつ止められなくなり中毒になってしまって最後には取り返しのつかない事態に陥ってしまうのです。
スワップ投資はそういう投資であるということを決して忘れてはなりません。
スワップ金利が得られるその方向性、ポジションにこだわらざるを得ない自分自身の環境を形成してしまうということです。
ここに大きな投資家にとってのハイリスク性があるのです。
日々のお小遣いに誘惑は駆られるかもしれませんがスワップ投資は絶対に止めましょう。