新型コロナウイルス感染拡大が続いていますね。
ウイルス自体の実態は明らかになりつつあり、たいしたウイルスではないことは日増しにわかってきています。ワクチン開発も始まっており、抗ウイルス薬も抗インフルエンザ薬が流用できる可能性が取り沙汰されており、臨床試験も始まっています。
都市封鎖などをする国しない国、時差はありますが新型コロナウイルスそのものの影響は人類存亡的には最新の研究成果を見ても相変わらず問題ない状況ですが、世界経済的には都市封鎖が長引くことによって厳しい情勢となりつつあります。
今日は短期的な相場情勢について考えるとともに相変わらず大騒ぎの新型コロナウイルスCOVID-19に関して違った視点から考えてみたいと思います。
NYDOWはセリングクライマックスによるリバウンド
さてこのところ頻繁に見ざるを得ないNYDOWの今日は短期的指標となる日足を挙げました。
セリングクライマックスが起こってリバウンド中であり、極短期的に買いが優勢となっておりました。
今回の大暴落は圧倒的な値幅調整でしたし、新型コロナウイルスの世界的な蔓延は依然として継続している状況で、米国においても感染者数が中国の発表数字を超えてきて検査数を圧倒的急増させているからということが一番の要因だと考えますが世界最高の感染者数数字ということになっており感染者数が増えて高評価されることはないということで、引き続き一進一退の攻防が続くということになるのでしょうね。
短期的に25日線に達しましたので、確率的には戻り売り機会ということになり、それを支持して二番底を付けにいく展開となるのかどうかといった節目になります。
調整局面に入ったと考えられ確率的には低い可能性ですが、半値戻しは全値戻しといった相場格言に習うなら24000ドルまでの回復を示すことが出来たら再びの新高値更新へ向けての道筋も可能となるということになります。これはすべて新型コロナウイルスの正しい認識、つまり致死率はたいしたことなく、高齢者や基礎疾患保持者は注意しなければなりませんが、多くの健常者は感染したとしても回復する確率が圧倒的に高いということを共通認識とできるかどうかということに懸かってくるでしょうね。扇情主義のマスメディアから無責任な自己主張やまことしやかなデマが横行しているSNSまで相変わらず不安や恐怖を煽る輩が横行していますので、結局はワクチンが開発されて、ウイルスの全容がある程度見えてきて、感染者数の伸びが鈍化し、死亡者数も他の各種病気による死亡者数と比較してたいしたことがないといった結果が出るまでは難しいといったところでしょうね。
極短期的なリバウンドは取りあえず落ち着き、短期的な空売り機会が有効となりやすい節目に来たので今回は日足を取り上げて米国市場の目先を考えてみました。
20000円の大台が圧倒的抵抗となる日本市場
日本市場は現状容易ですね。
20000円の大台を突き抜けることは日銀が買いまくっても困難な状況ということになります。
本来的には別に一つの切りのよい数字に過ぎないことなのですが、今回のようにある程度支持とならずに一気に突き抜けて大暴落してしまうと逆に強い抵抗となる株価位置になってしまうことは多いのですね。
まああくまで切りがよすぎる数字というだけの話なのですが投資家心理としてどうしても心理的抵抗を持ちやすい値となります。
米国市場が圧倒的リバウンドを起こして上昇トレンドを再び描き出すといった奇跡的な強さが新型コロナウイルスが一気に沈静化するなどといったポジティブサプライズによって生じない限り、日本国内経済状況は最悪の状況ですので難しいということになるでしょうね。
京都などの観光地は閑古鳥が鳴いています。百貨店も同様ですね。
日本人は個々の独立心が醸成している外国人と比較して言われたことには従う、長いものには巻かれるタイプの人間が多いですから不要不急の外出は控えろと言われれば素直に控える人は多くなりますので当然の話ですね。
法律上ロックダウンは出来ないとしたり顔で述べている方もおられますが、普通に要請するだけで多くの真面目な日本人は素直に従いますのでそれだけで事実上のロックダウンになり得るでしょうし、例外的に自分で考えて自分勝手に外出する人たちに対してはバッシングをするくらいにある意味では真面目な人が多い民族ですから、まあ私も当然不要不急の外出は自分と家族のため、そして仮に無自覚に感染していても他人に移さないために全くしておりませんが、実際安倍総理が非常事態宣言を出して小池都知事がロックダウン宣言をしなくても感染者の拡大という意味では多くの日本人の民族性のおかげでなんとか指数関数的拡大は抑えられるかもしれませんね。ただ検査態勢が世界と比して遅れている状況であり、55000件という他国と比べて検査実施数が圧倒的に少ない状況ですのでその態勢が少しずつ日本でも整いつつありますからこの検査実施数が急拡大したときにそれに応じた感染者数の伸びが米国同様に一定程度伸びてくる可能性はありますね。
ただいずれにせよ、多くの人たちは感染しても無症状であったりほぼほぼ回復してしまいますのでそれほど問題はありません。しかし大問題なのはそういう自粛によって商売が成り立たなくなっているところが多数生じているということです。いわゆる巣ごもり消費ということでECだけがまあある程度期待できるという程度で店舗を構えるビジネスは総じて駄目といった感じです。
こちらは本当に深刻な状況ですね。世界的にもそうですが日本は消費税10%の増税が施行されて消費意欲が失われていた段階でのタイミングですから追い打ちをかけるように消費意欲が落ち込んでいくリスクが生じています。
日本市場に関してはこの国内経済の深刻さに対しての政府の財政出動規模がどうなっていくか、消費税減税などが実践できるのかどうかでその将来が決まってしまうということになるでしょう。
私は財政出動は一時的なものとなり、消費税減税は決してしない確率が高いとみておりますので悲観的です。
相場師としては市場の考えに従うのみですが、現状は戻り売り機会局面というところでしょうね。もちろん米国市場次第で20000円の大台回復もあり得ますが、現状は上値の重さが引き立っており、二番底を付けにいく可能性が高い状況です。
世界的パニックが続く新型コロナウイルス現況
新型コロナウイルスの世界的な最新数字に関してはこちらを見ればよいでしょう。
しかし基本的に国別の感染者数というものは全く意味を成しません。というのも結局正しい国別数字はすべての国の全人口が検査を行わない限り、比較検討しうるデータとならないですし、国によって検査実施数が全く異なっており、医療体制も違います。もちろん国家としての対策も異なりますので比較することがナンセンスなのです。
ですからマスメディアで連日イタリアが致死率が高いだとか、米国が世界最高の感染者数になったとかいった煽り報道をすることは全く意味のない低レベルな報道ということになります。
大事なことは結局世界においてどのくらいの感染者がいてその内どのくらいの人たちが死者となったのかといった致死率のみであり、そしてもちろん有症状、無症状含めて検査をしなかった検査をする必要なく回復してしまった感染者数は全くカウントされていないということも考慮しつつこの数字を見なければならないということになります。
そしてそれは今日現在においては85万ほどの感染者数が出ておりその内の4万人程度が死んでいるということになりますね。
この数字からは致死率は5%弱ということになります。医療崩壊している国や発展途上国なども含まれておりますので発生国の中国における発表数字より1%ほど高い数字となっていますが、ここに感染したものの症状が出ることもなく検査することもなく回復したその他多数となっているだろう潜在的感染者なども含めていきますともっと小さな数字に最終的にはなっていくだろうと思います。
結局インフルエンザ同様、多くの人たちは感染したとしても回復してしまっているという事実が何よりも大事であり、毎年一定の流行を起こして世界的に死亡者も少なからず出しているインフルエンザと比していったいどれほどの脅威があるのか、私は非常に疑問ですね。
騒ぎ方はまさにインフルエンザを大きく超える人類存亡の危機かのごときものであり、正しいリスク認識が全くできていないということになりますね。
もちろん現状でワクチンも抗ウイルス薬もないということに対しての不安は一定程度持ってもよいですが、それも時間の問題ですし、何よりもワクチンも抗ウイルス薬も完成しているインフルエンザで今日も少なからずの人間が死に続けているという事実は無視して新型コロナウイルスCOVID-19だけを殊更に強調して不安や恐怖を煽る現況は私はあまりに愚かであると考えています。
定石通り
最後までお読みいただきありがとうございました。
定石通りであるなら二番底を付けにいく展開が待っていますね。
検査数が各州で圧倒的に急増することで感染者数が急増しているといった数字のトリックにかかっている現況にある米国においては引き続き予断が許さない状況ということになります。
連日トランプ大統領は記者会見を開いておりますが、きちんと検査し続けている中でも感染者数の伸びが鈍化してくるといった状況になるまでは上値は重い展開が続く確率が高いということになります。
その見通しはいよいよ武漢も4月に封鎖解除していく中国の先例が参考になり、概ね数ヶ月くらいかかる確率が高いということになりますね。
トランプ大統領自身は外出自粛などの米国内での行動指針を4月30日まで延長するとしましたが、それが計画通りに実践されるかどうかで経済的損失の大小が決まってくるということになり、その辺の結果を見て市場も評価されていくということになるでしょう。
まあCOVID-19より怖いウイルスはほかにもありますし、病気においては致死率の圧倒的に高いものが無数にありますのでそういった患者さんたちに影響がない程度にCOVID-19に対しての医療における対策も施してほしいと思います。
私は前回も述べたとおりインフルエンザ同様の扱いにすべきであると思います。
ワクチンや抗ウイルス薬を淡々と開発、そして各種既存薬が役立つか臨床試験をしていきながら、医療崩壊を起こさない程度の感染拡大阻止を各国政府が奨励しながら冷静に上手く付き合い続ける段階に来ています。
死ぬ人は別に新型コロナウイルスでなくても死ぬということの認識と、過剰なまでのこのCOVID-19への傾注は間違っているということ、他の多くの致死率がもっと高い疾病があり、そういった病気に苦しんでいる患者さんたちをしっかりと医者が診られる体制にするべくCOVID-19に関してはほどほどにインフルエンザに罹った患者に対する程度の扱いで問題ないというのが私の考えとなります。
パニックが続けば続くほど世界的経済的損失は大きくなります。
それは新型コロナウイルスによる死者数を大きく上回る経済的貧困による死者数を出す確率を高めるということに気づかねばなりません。
いい加減新型コロナウイルスCOVID-19に対する過剰なる幻想から解放されるべきでしょう。
とある一ウイルスに動じることのない免疫力をつけた人間が一人でも多く増えるべく覚悟を決めるときが来ています。