相場を適切に張り続けること
言葉ではこんな簡単な一言で終わることが継続出来ない投資家で溢れています。
そこに潜む心理は常に自己正当化なわけですが、以前にも述べた通りそこにはいつも他者というものが関わっています。
例えば盗人にも三分の理と言うことを主張したく犯罪者を擁護するかのような発言をして注目を浴びようとする方も少なからずですが、そこに潜む心理は結局他者承認欲求であり自己正当化なのです。
犯罪者にも人権があるなんてことはもちろんその通りなのですが、そんなことよりも何よりも前提として犯罪など犯すべからずというのが一般的には常識なのです。
生活に苦しくてやむを得ず犯罪を犯すということはあり得る話であり、一定の理解は出来ますが、どうであれ人権を主張する前にやってはいけないことをしてしまったという自己反省をして初めてそういうことを主張しないと批判されるだけで説得力も何もないのですね。
相場で言えばいわゆる逆張りということなのでしょう。
しかし相場では逆張りな投資家、要するに安くなったら買って高くなったら売るという思考の方々が日本では多いですから逆張りは多数派の思考ということになりますが、一般的には少数派の思考となり、要するに犯罪者を叩きまくる多数派に対して犯罪者にも人権があるとしたり顔で述べることで自分は他人と違った考え方を持っているということを誇りたいといった心理が見え隠れしているわけですね。
もちろんただ自分でそう思うだけなら自由なのですがそれを公共に発信してしまうと同じ言葉を吐いても勝手が違うものになってくるというわけですが、いずれにせよ相場ではただたた相場を適切に張り続ければ良いだけのことを継続することが難しいというのが実情です。
心理的抵抗感
そこに潜む心理的抵抗感というものはしっかりと認識することが大事です。
自己正当化や他者承認欲求といったものを相場を張る上で介在させるべきではないのですが、それをちょっとしたきっかけでしてしまうのは相場を適切に張り続けるということに対して心理的抵抗感があるのです。
誰でも相場を適切に張り続けたいと考えているはずだと思うかもしれませんが、実際はそうではありません。
相場を適切に張り続けるということに対して心理的抵抗感で持って自己正当化というものを発現してしまうのです。
ここを理解すると投資家として一つ進歩することになります。
心理的抵抗感を無くす
誰もが感じているはずの相場を適切に張り続けたいという想いですが、実際の実践の場ではそれとは真逆の実践をしてしまう。
そこに介在するのは常に心理的抵抗感であるということを理解すると、ではその心理的抵抗感を無くせば良いのだということにつながっていきます。
こうなったら仕掛けこうなったら手仕舞う。
結果損切りとなる、利益確定となる、見切りとなると何通りかの場合を事前に想定しておいて後は現実でそれを適切に実践すればよいわけですが、そこで心理的抵抗感が生まれていきます。
損切りラインに来ていた場合、もう少し待っていれば含み益に転換して損失を出さずに手仕舞えるのではないだろうか?
利益確定ラインに来ていた場合、もう少し待っていればもっと大きな利益となっていくのではないだろうか?
ある程度時間経過によって含み益拡大せず見切りタイミングに来ているのにもう少し待っていれば含み益拡大方向性に進むのではないだろうか?
こういった自分勝手な想いが適切な売買をすることに対しての心理的抵抗感となっていきます。
こういったものを無くすことが適切な売買を淡々と実践継続することに繋がるわけで、そのためにどうしたらよいのかを考えることが銘柄選択よりもずっと大事なことなのです。
機械的に売買する
まず一つとして挙げられるのは機械的に売買するということですね。
相場の基本三原則第一番目の具体的実践としての逆指値を設定して決して下方修正しないという非常に簡単な実践を全取引に適用すれば良いのですが、ここで問題となるのは結局心理的抵抗感で下方修正してしまえば何も意味を為さないということです。
この場合、あなたが機械的に売買することにした理由を改めて考えてみて欲しいと思います。
過去の自分勝手な売買による大失敗を思い出すかもしれません。
一貫性のない売買によって利益が出ても損失を出しても何か確信の持てない不安を感じてしまう売買を克服したいと考えたのかもしれません。
具体的な理由は人それぞれであり一様ではないのですが、いずれにせよ何か理由があるはずなのです。
それをもう一度しっかりと振り返ってみてください。
そうすることで一度決めたことを破ってしまうあなたの心理的抵抗感を弱めて最終的には無くすことが出来るようになっていきます。
相場を張る目的
もう一つは相場を張る目的というものをはっきりとすべきでしょうね。
私は自己資産増殖が目的であるわけで、多くの投資家たちは同様だと思うのですが、どういう目的でも構いません。
有り余るほどにお金を持っていてその一部を使って相場で遊びたいといった目的の人もいるかもしれませんからそれはそれで構わず大事なことはしっかりと相場を張る目的というものを認識することです。
そして自己資産増殖が目的であるならそこでしっかりと考えなければならないことがあります。
まず自己資産増殖を成し遂げるためには適切な売買を繰り返さなければなりませんが、そこに対して何故心理的抵抗感を抱くのか?
このことを反復してみてください。
自己正当化や他人への承認欲求が何故自己資産増殖という目的より先に持ってこようとしているのか?
よく考えてみて欲しいのです。
相場を張る目的を忘れて自分が心地よくなる選択をしようとしていませんか?
ということなのです。
この優先順位の序列の組み換えが心理的抵抗によってもたらされているということに気づくことがとても大事です。
適切に売買する
最後までお読みいただきありがとうございました。
相場を適切に張り続けること
それさえ出来れば生涯相場で成功し続けることが出来ます。
ここに間違いはなく誰に対しても当てはまる真理なのです。
結局不適切な売買をしてしまう人が少なからずでそういった人たちが生涯成功し続けることが出来なくなっている人たちとなります。
この心理的抵抗感の克服が出来るかどうかが成否の試金石となっているということに気づけるかどうか?
ここにすべてが懸かっています。
ちょっとした惑わせる値動きで、何かしらの銘柄情報などを見てしまうことで、多くの投資家たちは不適切な売買へと誘われていきます。
いかにしてこの心理的抵抗感と縁を切るか
ここに集中して生涯相場を張り続けることが投資家としての自分との闘いであり、私自身も今日も闘い続けている命題です。
その大事な自己形成の前ではどんな銘柄がいいだどんな売買手法がいいだなどといった話は本当に本当に些末な話なのですね。