メイ首相自身が進退を賭けてEU離脱法案への賛成を迫ったが残念ながら否決され混迷を極めている状況です。
グローバリズムを信奉する、そこに大きな利害を持つ勢力がその代表格でもある世界の大手メディア企業を使って大いにEU離脱の懸念を様々なシンクタンクの専門家と称する飼い犬たちを使って喧伝しています。
しかし本当にEU離脱して英国は崩壊してしまうのでしょうか?
英国経済が崩壊する
まことしやかにEU離脱後英国経済が崩壊するということを経済評論家や経済学者の方々が主張しています。いわゆる専門用語を使って何を言っているかカタカナ語ばかりで訳がわからないが、何か正しいかのごとくに述べているわけですが、そもそも論として英国経済崩壊はあり得ないのです。
なぜなら英国はポンドという通貨発行権をしっかりと握っているからですね。
資本主義社会において国家として大事なことの一つに通貨発行権を保持しているかどうかということがあります。
EU加盟国は総じて自国通貨発行権を放棄しています。
従って完全にEU依存となっており、そこから抜け出すためには再度自国通貨発行を決定する必要があります。
しかし英国は元々ポンドを維持したままにEU加盟していた特殊国である故に離脱の悪影響もより小さいものになるのです。
英国経済崩壊などあり得ないのですね。
移民問題は深刻である
むしろ英国崩壊可能性があるとしたらこの移民問題でありましょう。
EU加盟によって多くの移民が英国に流入してしまいました。
現在移民の数は1000万近くの人口となっており英国全体の人口の10%を超える事態になっています。
数%程度に収まっていれば社会的な不安定化は起こらないのですが、10%を超えて大きく移民勢力が増してくるといわゆる人口侵略のように元々のその国の固有の民族が淘汰され移民が支配する国になっていってしまうのです。
それは英国という名の英国ではない別の国ということになります。
移民に仕事が奪われるといった現実的切実な実感を英国民の多くが抱いているということはもちろんですが、それ以上に英国というものが失われる危機感というものを本能的に抱いたのではないかと私は考えています。
グローバリズム勢力の反撃
グローバリズム勢力の反撃はすでに始まっています。世界の大手メディアを通して英国のEU離脱がいかに酷いことになるかという報道が日々余念なく行われており、大きな影響を与えられている人たちも着実に一定数存在しています。
国家意識を保つということはグローバリズムに対するナショナリズムという言葉を使えばよろしいのでしょうが、別に闇雲に対立するわけではないがやはり融合するのではなくそれぞれの国家、民族、文化を尊重し合い国境を定めて大変でも放棄せずに怠らずに外交交渉をしていくということを目指すのが大事なのです。
EUという見せかけの共同体構想を理想的に示したところで現実はドイツ帝国といったようなドイツの一人勝ち状態になっています。ただ経済的にはドイツは勝利しましたが移民という意味では最も流入が激しい国となっておりもう後戻りはできない取り返しのつかない事態に陥っている国とも言えるでしょう。
多くの移民たちがEUドリームを求めてドイツに殺到していくということですね。
このまま行けば確実にドイツは人口比率の最大比率が移民で占められるということになるでしょう。それが本当に良いことなのかどうかはドイツ国民は真剣に考えるべき時に来ていると思います。
英国は欧州で最初の最良の決断をしている
英国はまさしく英断しました。
確かにEUの利権を放棄して自国だけでやっていくことはしばらくは大変な思いも味わうことでしょう。
しかしそれでも移民を制限していくことが大事です。
移民を利用してどれほど国として豊かになったとしてもその国はもう移民に包囲された移民国家であればそれはもう英国ではないのです。
これから紆余曲折まだまだあるでしょう。
EU離脱を止めるなどという可能性も決して完全に排除されたわけではないでしょう。
しかし英国のEU離脱は歴史的に後世に評価されることになる決断となることは間違いありません。
メイ首相に期待
メイ首相には期待しています。
彼女は英国民の多数決による決断を尊重するというのが基本にあります。
巷ではあっち行ったりこっち行ったりしていると散々に揶揄され続けていますが、彼女ほど英国のために尽くそうとしている政治家はいないですね。
英国の将来のためにぜひとも彼女には頑張ってほしいと思います。
しかしまあどうであれ英国にとってポンドを維持していたということは不幸中の幸いでしたね。
日本も円を決して手放すことがあってはなりません。