難平

独活日記(相場を生き抜くために)

多くの投資家たちが大好きな難平です。

私は大嫌いというよりも高度過ぎて難しい手法だと考えているので一切やったことがありません。

ただしこの難平というものの本質的な定義が出来ている投資家は実は少ないですね。

ネットを検索しても出てくるのはありきたりな説明でこれは私が考えるところでは本質的なものではないと見なしています。

故に私がその本質的な定義を説明してみようと思うのです。

お暇な方はよろしくお付き合いいただけたら幸いです。

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難平とは

まずはその一般的な定義というものを考えてみましょう。

その説明は簡単で買いポジションであるならその買い単価より株価が下がった段階でポジションを積み増す行為ということになります。

誰でも知っている当たり前のことだと思われたかもしれませんが、きちんと一般的な定義というものを説明することから始めることが大事ですのでご了承ください。

要するにここぞというタイミングで買ったのだが株価が下がってしまったのでポジションを積み増して買い単価を下げて現株価に近づけて反発したときにすぐに含み益転換して拡大することが期待されるような状態にポジション形成するということになります。

平らにすることは難しい

私は難平は難しい手法だと考えています。

文字通り平らにすることは難しいと書いて難平となります。

まさにここぞというタイミングで買った株価が下がってしまうということはその可能性の大きなものはあなたの考えが市場の考えに一致していない状況にあるということです。

つまりそこでさらにポジションを積み増すとさらにあなたの考えと市場の考えの乖離が広がって含み損が大きく拡大するリスクが高まってしまうのです。

全体相場が上昇基調の場合は救われることも多いのですが、全体相場が下落基調の場合はほとんどが救われずに塩漬けになってしまうのですね。

文字が詳らかに語っていると私は考えています。

平らにすることは難しい、要するに難平をして単価を現株価に近づけていく行為で成功し続けることは非常に難しいのです。

私は難平をしていないのか?

ではそんな私は難平をしていないのかということになりますね。

答えは確かに私は難平をしています。

なんじゃそりゃ本末転倒やないかい!

と思われたかもしれませんね。

もちろんこれから丁寧に説明しますので大丈夫です。

私は一般的な定義における難平は確かにしているのです。

買いポジションを取ったのち、そのときの株価より低い株価において買い増しをすることは確かにあります。

一般的な定義ではこの行為は難平になりますのでそういう意味では私は難平をしているということになります。

しかし私自身はこれを難平と定義していないのです。

私の場合は個人としては相当に大きな総資産を株式市場に投下していますので一度のタイミングだけで十分な玉を仕込むことは困難な銘柄がほとんどです。

大型株ならもちろん余裕なのですが中小型株になると手掛けるとしても何度も分けてやっていかないと十分な総資産に対する利益率となるポジションは取れない銘柄が多くなってきます。過小資本銘柄などは10万程度でも一気に株価を動かしてしまうので困難なのです。もちろん手仕舞うときも同じことをしなければなりませんので本当に労力がかかりますので一度に十分な玉を仕込んでも問題ない銘柄が中心になるわけですがどうしても相場環境によってはそうではない局面もありそういうときは苦労してもやらねばならないときがあります。

そういうときは確実に時間分散投資をしていきますので必然的に一般的定義における難平という行為をしているということになります。

しかし私としては全く難平をしているという感覚はないのですね。

私の難平の定義

つまり難平の定義はもっと正確に再構成しなければならないと考えています。

単純にポジションを取ったときにその株価から逆行した株価にて同じ方向にポジションを積み増すといった難平買い下がり、難平売り上がりを難平としてしまうのは間違っていると思います。

ですから私が難平を定義したいと思います。

難平とはとある銘柄にポジションを建てると決めた最大の総ポジション量を超えて株価が逆行したときにポジションを積み増してしまう行為である。

これが正確な難平の定義であると私は認定します。

相場の一般的な定義というものをただ鵜呑みにして認識してしまう投資家がほとんどなのですが、私はどんなものも常に疑ってきっちりと吟味して実践しながら照らし合わせて本当にその通りがどうか確認して違っていたら改善して適用しています。

この難平の定義に関しても私はこのように定義を変更すべきだと考えています。

要するに難平とは予定外のポジションを取る行為であり、その中でも逆行する中で行う最悪の行為ということになります。

例えば10000株仕込む予定の投資家がとりあえずまずは1000株買い、株価が下がったのでまた1000株買いというのは問題なき行為です。

しかし10000株仕込む予定の投資家がすでに10000株買っているのに、さらに株価が下がったのでまた1000株買いというのは大問題となる難平行為であるということになります。

私はこういうことは絶対にしないというわけですね。

故に私はこの新しい難平の定義における難平はしたことがないしこれからも一切するつもりもないということになります。

難平は麻薬です

最後までお読みいただきありがとうございました。

難平は一度やり始めたら病みつきになってしまう麻薬のようなものです。

上記したように予定外のことをやってしまう確率を高めてしまうという意味で難しい行為です。

従って私は利乗せはしても難平はすることはなく、一般的な定義における難平はあり得ますがそれは単純に一度に十分な玉を仕掛けると値を汚してしまう場合があるのでそれを避けるために分割売買していく中で難平となってしまうことはあるということになります。

ただ難平を上手に利用した優位性のある手法はありその多くが勝率が高くて精神的にやりやすいものですので多くの投資家たちはそれをしたがりますのでやはり私が述べた難平の新定義をした上で難平は決してはいけないとした方がよいと考えています。

私翁は巷の相場関係者たちとは違って特殊なことを考えているでしょう?

まあ変人なのですね。

相場をこよなく愛する相場きちがいなのです。

自分のポジションを煽るわけでもなく銘柄推奨するのでもなくただただ相場のことをいつも考えています。

多くの相場関係者は本当に今日もあの銘柄いいこの銘柄がいい相場がどうなるこうなるばかりで私より儲けていない人たちに逐一そんなこと教えてもらっても仕方ないですよと思ってしまうわけですが、そういったものを見てしまう多くの投資家たちはどうやら私のような発想にはならないようですね。

今日は難平の正確な定義に関して考えてみました。

相場の世界は本当に間違った人たちが間違ったことを述べてばかりですから少しずつそれが改善されていくと良いですねえ。

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