米中覇権争いは続いています。
米国は中国に対して金融制裁をすることを検討し、中国は米国による香港自治法成立に対して報復制裁すると表明しています。
コロナ前から米中貿易協議は繰り返されてきたわけですが、結局核保有国同士の争いでは片方の大幅譲歩といった展開になることはなくどちらも譲らず報復合戦を繰り返すということになりますね。
いずれにせよ争っているということは米国も中国を強敵として認めているということでもあり、中国も米国と争う気概を持っているということなのでしょう。
日本は過去米国の占領下から立ち直り経済的には肩を並べる水準にまで戦前までに培ってきた過去の遺産を使って経済成長を奇跡的に果たしたわけですが、そこからの米国による日本たたきはエスカレートしプラザ合意以後、様々な圧力を米国にかけられて米国で学び属国根性丸出しの政治家も増えて戦後体制を完成の域にした現在であるということになっています。
米国はすでに蹴落とすべきは中国であるとして中国を脅威に感じて動いており、日本など眼中にはないといった状況です。
搾り取れるだけ搾り取れればそれでよい国に成り下がっていけば米国はさらに弱い者いじめをするだけでしょうね。
米国は友達といったような親米という名の従米右寄りな方々は多く同じ右寄りながら親米ではない私としては残念に思っているわけですが、長期政権になるためには徹底従米が最適といった実績を安倍政権が残してしまいましたからこれからの政権も米国の意向に従った米国的思想である市場原理主義、合理主義を基本とした日本政府が形成され続けるリスクが非常に高いと私は考えております。
一方で中国は良い国かと言えばそんなことはなく政治という意味ではとんでもない国であることは間違いないのですね。
彼らも一様に矛盾を抱えた国家です。現代においては本末転倒な人権無視どころか民族浄化を今も行っている国でありながら経済的には自由と称して市場原理を取り上げている政治的自由のない国家です。
米国は香港問題を契機に対中の人権監視を始めており、それに対して内政干渉するなと中国政府は制裁を施すことをしています。
確かに米国は中国に対してやっているように見せて日本以下世界中の他の国々の企業に対しても同時に行っているといった強かな一面もあると思いますが、基本的には中国を叩き潰すということが基本にあるわけですね。
ウイグル人のみならずチペット人、モンゴル人などへの民族浄化も隠蔽されながら行われており、インターネットで情報が流れてしまうということでインターネット規制も当然行われています。
そのような時代遅れの人権のない共産主義国家であるという意味では日本とは残念ながら相いれない国であることは間違いないでしょう。
ただ経済的には米中は多くの切っても切れない深い関係性が構築されており、日中においてもそれは同様で、結局そういった経済的関係もすべて断ち切った関係性を構築していくのはトランプ大統領でも難しいのかなと見ております。
いずれにせよ米国は中国の著しい成長に脅威を感じており、中国政府は異次元金融緩和と無尽蔵財政出動に邁進し続けていますのでコロナ禍があってもいち早く大きく浮上する可能性が生じており米国としても内政干渉と言われようが制裁を科していくといった日本に対しても行った自国が最強国であるための布石を次々と打ってくることは間違いないでしょう。
大統領がバイデン氏に代わったときに対中政策が一気に変わる、つまりトランプ大統領の反中政策の反面教師的な否定をする方向性が打ち出される可能性はありますが、トランプ大統領再選なら対中制裁をますます強めていく可能性がありますね。
私は米中覇権争いを見ていて素直に中国は凄いなと考えているところです。日本とは違い従米にはならないぞという気概を感じるからです。
ただある意味では米中は基本的思想が同じ穴の狢、大陸多民族国家の同族嫌悪だと私は考えていますが、しかし現代の世界経済において覇権を争う二大国となっているといった現実を見るとその米中の発想が最強国を目指すためには必須な思想なのかなとも考えます。
蚊帳の外日本
日本はそのような世界覇権争いからは蚊帳の外となっています。
GoToキャンペーン反対署名が急増しているといった偽善が行われていますね。
お気楽な話です。
東京ではコロナ警戒レベル最大にしたそうですが、相変わらずコロナ感染怖い怖いで東京も休業要請を再び行うといったことになってしまうかもしれませんね。
ここは小池都知事の手腕次第となります。再選したのですから批判を恐れずに新型コロナウイルスの社会的受容政策を採用して欲しいものです。
東京の経済を急激に冷え込ませればそれは日本経済衰退を意味しますので非常に重要な決断となりますね。
そして何より世界では米中覇権争いが行われている中で蚊帳の外となっている日本でありながら少なからずの日本人たちはGoToキャンペーンに反対するといった圧倒的に苦しんでいる他業界の人たちを自殺に追い込むような行動を実践しています。
経済活動をするということは単純に金儲けだけではないのですね。自分の仕事を通して社会貢献をするという意味合いもあるのです。GoToキャンペーンは厳しい業界に対して補助金を出してその経済活動を維持できる体制を整えて欲しいというものであり、ただ金を配ればいいだろうといった短絡的なものではないのですね。
金を配ればいいだけなら生活保護を受けることと変わりません。
コロナ禍対策として金を配ることはもちろんやるべきではありますが、同時に経済活動をこれからもずっと続けられる状態にするために国家として援助しておくことも大事なことなのです。
それをコロナ感染することが悪であるかのごとくに感染拡大阻止だなんだと言ってこういったキャンペーンを否定していくことは結局現代に生きる自分たちのことしか考えていない、将来に生きる子孫のことを全く考えていない発想ということになるわけですね。
いかにして新型コロナウイルスは新種の風邪に過ぎないということを啓蒙していくか本当に難しいのですが、一度パニック症状を起こして不安や恐怖を煽ってしまうとそこから思考転換していくことは難しいのでしょうね。
医療関係者でさえ馬鹿みたいに怖がっている人も少なからずなのですからまさに上がる株は上がるし下がる株は下がるのだから上がるなら買うしかないし下がるなら空売るしかないといった思考で行くしかないのでしょう。
いずれにせよ日本人同士で些末な事象にいがみ合っている間に米中覇権争いは着々と進んでいる日本は蚊帳の外といった体たらくとなっています。
株式市場は全てを語る
株式市場は全てを語っています。
米国市場も中国市場も非常に強い展開が継続しています。
要するに時代は米中二強時代に入っているということです。
その中ではやはり特にインターネット関連の成長市場銘柄が強いですね。
ある意味では第二次ネットバブル到来かといったところでしょう。
この辺に業績の裏付けが生じるかどうかは時代の変化次第ですが、現状では確定したことは何もありません。
ただ企業業績等を見ていると確かにコロナ禍でインターネット利用者が増え続けている環境においてインターネット関連企業の業績は向上をしているようですね。
ナスダック市場の現状を容認するほどの数字は示していませんが、成長市場は将来を先取りして織り込む市場ですからかなりその可能性が期待されている状況なのでしょう。
コロナ第二波が来ていますがそれをものともせずにNYDOWにしても底堅い推移を示して再びの上昇トレンド形成へ向けて進もうかとしている状況で中国市場ナスダック市場は高値更新しながら上昇トレンド形成しているところであり、米中が覇権争いで火花を散らしながらも裏では経済的につながり続けて世界経済を引っ張っていく時代が到来するということになるのでしょうね。
株式市場はいつも常に先行してその可能性を図り、概ね正しい時代の方向性を示していきます。
米中市場が圧倒的強さを示していけば日本市場もある程度のおこぼれをいただくことが出来るといった発想をすることは容易でしょう。
あまりに情けない話ですけどね。
垂直軸の時間軸
最後までお読みいただきありがとうございました。
いわゆる核保有国は世界覇権を目指しているという意味で視点が俯瞰的総合的であり長期的将来的です。
一方で日本は視点が主観的個別的であり短期的現在的です。
非核保有国の世界覇権争いとは縁遠い国である宦官国家であるということなのでしょうね。
なんとかこの悲しい状態から脱却するためにまずはデフレ脱却日本経済を成長軌道に乗せるといったことを期待してきたわけですが、残念ながら米中にさらに差を付けられて日本など眼中にないといった状況に米中をさせてしまっている時代に入ってしまっています。
GoToキャンペーン反対署名などを見ていれば日本人は随分と骨抜きにされていわゆる命が一番大事な偽善を語って現代に生きる自分たちだけの子孫を想いやることなき国家なき民族に成り下がってしまったなあと私は感じます。
現代に生きる自分たち、つまり水平軸の時間軸ばかり見るのではなく、もっと過去の生きた先人たち、未来に生きる子孫たち、つまり垂直軸の時間軸をも見ると言った視点というものを養う努力を我々一人一人の日本人たちはしていかねばならないでしょう。
短期売買が基本の相場師が長期投資を語るのかと言われそうですが、短期売買が基本の相場師である私も決して俯瞰的総合的な全体相場を完全無視しているわけではないですし、長期的将来的な時代変化を全く考えていないわけではないのですね。
相場実践において成功し続けるためにはそのような知識が適切な売買を阻害するリスクが人間心理上大きい故に売買実践から意図的に排除しているということなのです。
一人の人間としてはただ自分と自分の家族が大事といった非常に狭い視点で新型コロナウイルスは怖い、感染してはいけない感染を助長するようなことはしてはいけないと正義感ぶって主張するのではなく、過去人類は多くのウイルスたちと共存して生きてきたといった視点、将来の子孫のために経済を破綻に追い込むようなことをせずに経済活動を回していき苦しい業界の人たちの将来を保ち続けるために新型コロナウイルスを社会的に受容していくといった視点を持って新型コロナウイルスなど新種の風邪に過ぎない恐るるに足らずといった気概を示していきたいものであると私は思います。
かつての日本人たちはそのような気概を持った命だけが大事なものではないと言った視点故にいわゆる切腹といったような外国には理解されない民族性というものも持ち合わせていました。
別にそのようなことを美化する気は全くありませんが、多少はそういう先人の方々を思い出して将来に紡いでいくような言動を我々もしていきたいものですね。