バフェットの見切りと仕掛け

相場日記(日々の全体相場観)

バフェットは航空会社と銀行を売り、食品スーパーなどを買っており、今回日本の商社大手を購入していたことが分かったことで日本でも大きく話題になって株価も短期的に急騰してバフェットの影響力を誇示したわけですが、彼の話をきちんとニュアンスを理解して聞いていくとすでに購入完了しており追加買い可能性は低い印象ですね。

いずれにせよ大事なことは日本市場に注目しているというよりはカネからモノへの流れとしての銀行売り、食品やエネルギー買い、コロナ禍長期化予測で航空会社は危機的状況に陥って回復は弱いと考えているというところでしょうね。

日本の商社はグローバル大企業であり、日本国内ではなく海外で大活躍している状況ですのでその辺のモノの取引仲介という意味での独自性を評価しているようです。

このバフェットの見切りと仕掛けは面白いですが一貫性がありますね。

その基本になるのはカネからモノへということになります。

もう一つ大事な点は日本市場を魅力的に考えているわけではないということですね。日本国内経済そのものに関しては将来性はないとバフェットは見ているようです。

あくまで金融売りの食糧エネルギー買いというところで日本の商社の特殊性から食糧エネルギー関連においてグローバルに活躍する余地があると見ての限定的投資という点でしょうね。

残念ながら日本国内経済に対して将来性を感じているわけではないということは日本株をバフェットが買っているとぬか喜びしている方々は少なからずですが見方が甘いなあといったところでしょう。

この点は注意して見ておかなければならない点です。

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ナスダック連動型相場がますます続く

相場はコロナパニック相場、ナスダック連動型相場がますます続いており、歪な二極化相場が加速している感じですね。

強いものはますます強く弱いものはますます弱いといった現状です。

いわゆる大分類におけるインターネット関連銘柄を適当に買っておけば容易に儲かる相場は投資家にとっては有難い相場ということになりますが、気を付けなければならない局面に来ていますね。

例えば電気自動車のテスラの長期株主が大きくその持ち分を減らしています。

テスラ経営陣のこの高値での50億ドルの資金調達は見事ですが、その一方で長期に支えてきた株主が売っているということを見逃してはいけないでしょうね。

株式市場は常に短期的には行き過ぎますが、中期においては業績推移の方向性に向かい、長期において企業業績に収斂していくことは確実ですからテスラ経営陣がこの資金を生かして世界で席巻できる高成長数字を示すことが出来るかどうかが問われていくということになります。

別に長期大株主が売っているからといって株価が上がらないというわけではないのですが、ある程度安定株主として長期で支えてきた人たちが株を売るということはファンダメンタル要因における判断であることは間違いないですのでこれを象徴的に現在の株式市場の実態について認識しておく必要性があるということになるでしょう。

その上で現状はナスダック連動型相場がますます続き、実際ナスダックは史上最高値更新を継続していますので相場としては容易な相場、素直になれる投資家が一番強い展開が続く可能性が高いと見ておくべきでしょう。

さらに逆回転相場も到来するのか?

もう何度もこのことも述べていますが、NYDOWがいよいよコロナショックの全値戻し水準となってきており、再び上昇トレンド開始していく様相といった圧倒的強い展開となっており、物色の幅がいわゆるハイテク株だけではないところにも広がってきていますので逆回転相場が到来する可能性が生じてきました。

これを為すなら圧倒的買いを行うべき局面ということになるでしょうね。

その指標として最悪業界の代表銘柄を私は見ているわけですが、コロナパニックは続いているものの、新型コロナウイルスは新種の風邪に過ぎないものであることが世界中で明らかになってきておりますので経済的打撃は一時的なもので終わる可能性が出てきたということになります。

その中で米国はゼロ金利政策に大規模財政出動といった緊急経済対策をしておりますのでそれほどでもなさそうなコロナ禍との比較で大きな乖離が生まれており、私はもうずっと前から述べ続けていますが、こういった緊急避難的な経済対策とコロナパニックを脱して正常な経済状態に戻るまでの時間軸のずれがそのまま株式市場に大きく影響してコロナ後はむしろコロナ前より良好な米国経済となる可能性がますます高くなってきた現段階ということになりますね。

基本的にFRBは当面ゼロ金利政策を続けるとのことであり、コロナ禍の長期化リスクを想定したうえでそうならなくても急いで変更することはないだろうといったスタンスを持っていることが発言要旨などから伺えますのでいわゆるコロナ禍で悲惨な業界の回復を見込む逆回転相場も到来してくるのかといったところがここからの最大の焦点となってきます。

コロナ禍を乗り越えて

最後までお読みいただきありがとうございました。

株式市場はいよいよ全体的にもコロナ禍を乗り越えて進むだろうことを先行的に示しつつあります。

新型コロナウイルスの社会的受容、私がもう飽き飽きするほど何度も何度も何か月も前から言い続けてきたことを株式市場は当然のごとくそういう方向に行くはずであると示しているということになりますね。

日本では総裁選一色となりつつあり、それはコロナパニックを助長する自己反省なきマスメディアの煽りが多少緩和しているということも意味し、良い方向性にあると言えますね。

今日は何人風邪ひきましたと報道し、風邪を引いた人を差別し問答無用で隔離し自由を奪うことをいつまでも続けることは愚かなことです。

総裁選後、誰が総理大臣になったとしても何よりもまずやらねばならないことは指定感染症指定を外すことでしょう。

いい加減コロナパニックは止めましょう。

法律面でもう新型コロナウイルスを過剰にも恐れていることを証明するような実践は改善することを新政権は示していかねばなりません。

コロナ禍を乗り越えて人はやはり将来へ向けて生きていかねばなりません。

迅速性を重んじる相場師である私翁はとっくの昔に新型コロナウイルスを受容しておりますが、やはりこの株式市場の結論は先見の明がある結論であると確信しております。

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