NYDOWの調整局面とNASDAQの上昇トレンドの乖離は面白い現象ですね。
相対的にNASDAQ市場の方がいわゆるネット関連銘柄、そして過小資本銘柄が多いですから社会的なコロナパニックからの第二波による再ロックダウン可能性による経済のさらなる打撃可能性といったものを考えたときに米国経済という意味ではさらなる悪化可能性が生じる一方で巣ごもり状態継続ということで外出控え、人との接触控えが国による民族差があるにしても大なり小なり生じることでインターネット利用が急増し続けるという意味で、仕事においてはテレワーク、クラウド利用、家庭ではネットサーフィンやネットショッピング利用と多数が多時間利用するということで通信インフラの負荷がかかるという意味で5Gへの進展、巣ごもり消費で店舗展開よりもEC化が急務ということで事業者としてもEC利用の急増、コロナワクチンや抗ウイルス薬開発などもそうですが、コロナを題材とした個別のパニック相場が到来中ということになります。
いわゆるコロナバブル相場
ワクチンとか抗ウイルス薬というものは万能ではありません。
インフルエンザウイルスにもワクチンや抗ウイルス薬がありますが、それを打ったからといって感染しないわけではありません。軽症で終えることが出来たり、回復を早めることが出来る確率が高まるといった程度のものです。
要するに特効薬ではないわけですね。
ですからコロナワクチンを開発しているというだけで暴騰している銘柄群はバブル相場を演じているということになるわけです。
そしてワクチン開発競争は世界的に激しさを増しています。
例えば英国のアストラゼネカが日本政府とコロナワクチン供給を日本にもしてくれるように協議しているといったことが報道されています。
結局はパニックとなっている大騒ぎの内にいち早く開発完了したところが世界中で一人勝ちとなる可能性があるわけです。
つまり日本企業でもバイオ企業や製薬企業がワクチン開発しているだなんだとやっているわけなのですが、そのほとんどが業績貢献することなく終わってしまうリスクは相当に高いということですね。
そういう意味で博打であり、開発している各企業にとっては死活問題であり、恐らくはその手の多くの銘柄が結局業績を出すことなく元の鞘に戻ってしまう展開が最終的に待っているということが容易に見えているわけですね。
これがいわゆるコロナバブル相場の側面で、バブルはもちろんまだまだ続くかもしれませんが、崩壊の兆しは各所で見えてきており、早晩確実に崩壊していくのがバブル相場というわけです。
いわゆるコロナパニック相場
もう一つコロナパニック相場というものも起きています。
それは新型コロナウイルスによって世界経済が急悪化している現況においてそのコロナパニックによって強いられている我々人類の現状把握による大分類としてのネット関連銘柄の隆盛ですね。
ネット関連企業が多いナスダック市場の歴史上最高値更新、そこに連動したマザーズ市場の年初来高値更新というように巣ごもり状態にある環境がもたらす変化を先取りしている相場ということになります。
こちらの判断は難しいということになりますね。
何故ならコロナパニックがどのくらいの期間続くのかで変わってくるからです。
私の個人的な考えは何度も繰り返している通りさっさと新型コロナウイルスは社会的に受容して、末永く付き合い続ける覚悟をしていくべきであるといったスウェーデン首相やブラジル大統領の考えに賛同していますのでその考えが世界的に採用されるならこの手のものはプチバブル化している状態ということになります。
要するに思ったほどコロナパニックによる変革が起こらなった故に大きな業績変化とはならないということですね。
しかし現状の世界情勢を見ている限りではスウェーデン首相やブラジル大統領の思考は少数派で、煽情主義の自己批判無きマスメディア以下、煽り屋たちによって批判されており、日本でも今日も東京で感染者数が何人出たと逐一煽ってますのでコロナパニックが長続きする可能性が高いと冷静に判断できます。
この判断から考えるとコロナパニックがきっかけによって変わったことが常態化して常識化する可能性というものを考えていかねばならなくなり、その場合、現在の相場のコロナパニック相場部分はあながち間違った先行指標ではないということになります。
すべてコロナパニックがいつまで続くのか?
この見極めになるわけですが、新型インフルエンザのときのパンデミック時は日本においては指定感染症に指定してから早期に指定から外して新種の風邪として扱われることによって確定検査をいちいち全員にすることなく感染者数などを逐一報道されることもなくパニックは長続きすることはありませんでしたが、今回は緊急事態宣言を出したり引っ込めたりとしてしまいましたのでそのことによって国民にパニック症状を植え付けてしまっており、依然として指定感染症指定されたまま無症状であろうとも軽症であろうとも感染したら最後強制隔離されてしまう状況ですのでそうはなりたくないと国民が考えてしまうのは当然でそのことに対しての恐怖が継続しているという意味でパニックは続いているということになります。
緊急事態宣言解除による感染再拡大を批判してはならない
私は安倍総理の緊急事態宣言解除は評価しています。
そもそも緊急事態宣言自体する必要はなかったということになるわけですがどうであれ迅速に間違いを正したことは良いことでした。
そのおかげで少なからずの日本人が多少のリスクを冒して今日を楽しむことをし始めて経済が少し回り、パニック症状が多少緩和されたからです。
多くの日本人は緊急事態宣言解除したからといって警戒を怠ることはありませんので世界の多くの国々の国民のように政府の言うことなど聞かず、楽観的になる人が多くなることはないでしょうし、相変わらずの総マスク状態の日本人風景を見ていれば容易にそれは理解できることでしょう。
これは民族性というものがそれぞれあるわけですから仕方がないことです。
それが功を奏すこともあれば害をなすこともあるというわけですね。
今回の世界各国の比較における感染者数の多寡はこの民族性の違いが一因としてあり、日本人の場合は政府に素直に従う人が多いといったその真面目な民族性によって感染者数が現状抑えられているということになりますが、中長期的に免疫を獲得していく方向性に向かわねばならないという意味ではその民族性によるものが自粛を延長して自発的に行い続ける人が多いことによって獲得免疫が全く進まないといったことになるリスクも生じてくるということになります。
いずれにせよ、たがが外れた日本人が少なからず生じたことによって人同士の接触が増加して必然的に感染者が再拡大しつつあるということになりますね。
しかしここで考えねばならないのは永遠に人同士接触せずに生きることは出来ないということです。
テレワークだとかテレビ会議だとか直接的に顔を合わせることを減らすことは勿論できますが、いろいろな人と直接会って話す時間というものを作ることも人生において有益である人がほとんどですから、結局新型コロナウイルスには互いに感染しあって多数の人たちが一度は感染して回復するといった過程を踏むことが最善であるということになっていくはずなのですね。
実際過去の多くのウイルスに対してはそういう対処をしてきたわけですね。
パンデミックとはなりえない致死率の高いウイルスはもちろん別ですが、パンデミックとなってしまう感染力の高いウイルスにおいては結局世界中の人たちのほとんどが一度は感染することによって免疫を獲得していくことが一番の終息への近道なのです。
ウイルスの感染力と致死率の反比例の法則から新型コロナウイルスも例外なく致死率が低いウイルスであることが確定しているのですから確率的思考な私はまあ私自身感染しても若い人たちよりリスクは高いと言っても死に至る確率は相当に低いだろうと客観的に判断しています。
ですから緊急事態宣言解除による感染再拡大を批判してはなりません。
このことに関しては安倍総理は英断したと考えねばなりません。
さらに指定感染症指定も外してほしいと前回述べたようにさらなる英断をしてほしいと思います。
新型コロナウイルスに関する専門者会議の解散はその布石であると期待したいところです。
相場師が一番最強
最後までお読みいただきありがとうございました。
個別相場のコロナパニックが続いています。
これがいつまで続くのかは神のみぞ知るということですね。
相場師としては市場の考えに従って淡々と売買実践をするのみです。
大事な点はコロナバブル相場とコロナパニック相場が同時並行的に起こっており私は丁寧に言葉を分けて説明しているということを見逃さないでください。
この違いをしっかり見極めておかないと最終的に手酷いことになる確率が高まってしまうということですね。
いわゆる相場情報なるものに踊らされることなく、何にもこだわることなく相場の流れに沿って売買実践を継続してくださいね。
コロナ後の世界がどうなるかなど誰にも分るわけありませんが、市場の考えに従って行動し続けていれば確実のコロナ後の世界の相場の方向性にポジションを取っていることになってしまうわけです。
売り買い問わず何にもこだわらず実践する相場師が一番最強なのはこの将来がどういう将来になろうとも全く関係なく正しい方向性に向いていることが出来るということですね。