いかにして少数派思考となるか?

独活日記(相場を生き抜くために)

多くの人たちは多数派思考となっています。

多くの人が同様の思考にならなければその思考は多数派にならないわけですから当然の話ですね。

相場では少数派思考だけが勝ちます。

この仕組みは絶対的な真理というもので実際相場での継続した成功を何十年にも渡って出来ている投資家というのは極々少数派です。

このブログに訪れている時点であなたは少数派思考の持ち主である確率は高いですね。

普通は何当たり前のことを言っているんだ、個別銘柄を取り上げないものなど見る価値ない、もっと難しい応用的なことを述べよとか言って敬遠してしまう人たちが多数派なのです。

しかし稀に多数派思考の弊害に気づき、少数派思考へと転換しそうな段階でここに訪れている方もいらっしゃるかもしれませんし、本当に偶然にネットサーフィンしていたら立ち寄ったといった幸運な方もいらっしゃるかもしれませんから今日はこの表題について考えてみたいと思います。

スポンサーリンク

少数派思考とは何か?

少数派思考とは何でしょうか?

例えば怖い所では殺人衝動に襲われ続けている人などですね。

我々多数派は普通殺人衝動に襲われることはありません。

世の中嫌な奴はいるものの殺したいくらい憎い人がいたとしても殺人を犯すまでに至ることはありません。

しかし世の中には無差別にもそういうことをしたいと思う少数派な人たちがいるのです。

少数派思考とは文字通り多数が思考しない思考をするということになります。

この場合は当然ながらこの少数派の思考は間違いであり、殺人などどんなことがあっても犯してはならないことです。

現代社会は民主主義で法治国家の国が多いですからみんなの決め事である法律を作るにもすべて多数派が最終的に支配することになります。

要するに多数決で物事を決めていくわけですから常に多数派思考の結果ということになります。

この場合は少数派の思考が間違いであると断定は出来ませんね。

議論を重ねて結局は多数派の思考を採用することになるわけですが結果それが正しいものをもたらすかどうかは分かりません。

少数派の思考が正しい場合もあるのではないかと常に思考し多数派が傲慢にならずに行動していくことが民主主義においてはとても重要な決定過程となるわけですね。

少数派思考とはまさにとある事象においてそう思考する人が少ない思考ということになります。

相場における少数派思考は常に正しい

このことを理解できるかどうかが鍵となります。

一般社会における事象においては多数派思考が確かに正しい場合もありますし、間違っている場合もあるといったものなのですが相場ではそれが少数派思考は常に正しいとなってしまうわけですね。

この最大の理由は相場では資産が最大でも億単位が限界のほとんどが万単位の多数派の投資家たちと極々一部の資産が兆単位の圧倒的少数派たちが同居している世界だからです。

つまり平等に同じお金がすべての投資家に均等に与えられて勝負している世界ではないということですね。

従って常にこういった少数派の勢力次第で相場は動きますので相場における少数派思考は常に正しいということになります。

ですからせいぜい億単位の資産しか保持していない人たちがああだこうだ相場を語っているのを見ると苦笑してしまうのですね。

相場評論家をやっている暇には少数派思考を目指せというわけです。

アリが一万匹集まってもゾウを踏み潰すことは出来ず、逆に全員踏み潰されてしまうことがほとんどなのです。

この相場の世界の資金が多いほど有利な弱肉強食社会が相場における少数派思考は常に正しいといったものをもたらし続けているわけですね。

相場はグローバリズムの極致の世界であり、強いものがどこまでも勝ち続け、弱いものが徹底的に叩きのめされる悲惨な世界ですから私はそういった厳しい世界で何十年と生き残り続けてきた故にグローバリズムといったものを一般社会に適用してはならないと警鐘を鳴らし続けているわけです。

いずれにせよ相場における少数派思考は常に正しいということを認識してください。

多数派思考からの脱却

恐らくあなたは一般社会に染まってきているわけですから多数派思考に染まっているはずです。

ではその多数派思考のあなたがそこから脱却するにはどうしたらよいのでしょうか?

知りたいところはそこでしょうね。

そのことに関していくつかお教えしたいと思います。

まず最初にあなたの思考の逆をやってみるということです。

あなたが買いだと思ったら敢えて空売りしてみる。

あなたが売りだと思ったら敢えて買ってみる。

これを実践してみると良いでしょう。

そのことで意外とあなたが多数派思考で正しいと思っていたことが正しくないということに気づけるはずです。

この気づきが大事です。

大抵の投資家たちは自分の思考というものにこだわっていますので自己正当化に走る方々がほとんどです。

そして相場があなたの思考は違うのですよと含み損という形で含み益急減という形でしっかりと指摘していることを無視して徹底的に自分の思考にこだわってしまいます。

この自分の思考にこだわること自体が多数派思考であり、そこからの脱却は本物の投資家になるためには必須の少数派の基本思考だからです。

それを学ぶためにはまずは敢えて自分の思考をしっかりと認識したうえでその逆を実践してみるということが大事なのです。

相手の投資家心理を考える

あなたが買いたいと思ってとある銘柄を買うとき実際に買えるならそのときまさに売りたいと思ってその銘柄を売った投資家がいたということになります。

そうでなければ売買成立するわけがありませんね。

ですからあなたが買いたいと思った理由を考えるよりも何故あなたは買いたいと思ったのにこのあなたに売ってくれた投資家は売りたいと思ったのだろうかということを考えてみてください。

この思考訓練をすることは本当に大事です。

あなたとは違った考えを持っている投資家だからです。

あなたが買いたいと思って買ったタイミングなのですからそこで売ろうと思って売った方は少数派の思考であるということになります。

その投資家心理を考えることはあなたも同様な少数派の思考になれる教材を与えてくれます。

どう考えても買いだろうとあなたは思うのだがそう思わない人が売ってくれたからあなたは買えたのであるということをよくよく考えてみてください。

そのことによって、あなたの売り手の投資家心理を考えることであなたが多数派から少数派へと思考転換できる確率を高めていきます。

少数派思考となるために

最後までお読みいただきありがとうございました。

少数派思考となるためには結局多数派であるあなた自身の考えとは違った思考というものを学んでいく必要があります。

そのために敢えてあなたの思考の逆をやってみたり、あなたが買ったときに売った、あなたが売ったときに買った投資家のことを考えてみるということが大切なのです。

相場はあなたの思惑通りに動くとは限りません。

この当たり前の真実を理解しましょう。

私自身が相場がどうなるこうなるといったことも敢えてたまに述べているのは熟練した相場師であっても別に相場がどうなるこうなるが必ず当たるわけではないということを理解して欲しいからです。

もちろん私はそのときの段階において思っていることを正直に包み隠さず述べ続けていますし基本買い姿勢でよいと述べていれば買っていることがほとんどですし、基本売り姿勢でよいと述べていれば空売っていることがほとんどとなりますが、それが当たろうとも当たらずとも関係なく市場の考えに従った売買を継続するといった少数派思考で自分の買いだと考えた思考を無視して売り、自分の売りだと考えた思考を無視して買うことによって成功し続ける投資家であり続けているわけですね。

市場の考えに淡々と従い続けている投資家は少数派です。

ですから当然のごとくそのような投資家は成功し続けることになります。

あなたも少数派思考となるために頑張ってくださいね。

最初は非常に抵抗感を感じるだろうと思うのです。

自己批判でもあるからです。

自己不信でもあるからです。

そして撤退戦ばかりの日々だからです。

しかし徹底的に自己にこだわる投資よりも市場の考えに従って損益関係なく処理し続ける投資の方が総合的継続的利益は段違いになることを私翁が保証します。

ですからこのブログを何度も繰り返し読み直して成功し続ける投資家としての精神確立に励んでください。

タイトルとURLをコピーしました