この世は基本的には反復作業です。
どんな仕事を選択していても結局基本同じことの繰り返しとなります。
それを虚しいと感じてしまうかそこから新たに学ぶことがあると考えるかは人それぞれの心次第です。
相場を張るということもやはりこの真理から逃れることはなく反復作業の繰り返しです。
しかし相場においてはこの反復が何よりも大事であるということに気づく必要があります。
今日はこのことを考えてみたいと思います。
反復とは何か
多くの人たちは反復という言葉のイメージとしてあるのは同じことを単調に繰り返すこと、つまらないことと見なしています。
インターネット時代となって顕著となっておりますが、新奇なこと、新説がもてはやされています。
それがためになるはずだ、新たな成長になるはずだ。
そう思うがために反復という日々の単調作業はつまらない些細な、無駄で無為な虚しいものとみなしがちになるのですね。
しかし私はそうは思いません。
新しいことは確かに初めて知った驚きとともに何か今まで知らなかったことを知れたということによる成長を感じることは確かでしょう。
ですが日々の単調に見える仕事、反復作業の中にこそ自分自身の成長のための本質が潜んでいるのではないかと思います。
反復前後の実践は実は同じものではない
多くの人たちは直前にしたことと直後に反復したことはまさに同じことを繰り返したに過ぎないと見なします。
しかし本当にそうでしょうか?
その微妙な差異に気づきませんでしょうか?
相場を張るという意味では直前直後で同じ話であり仕掛け手仕舞ったということになります。
しかし直前の実践のみで止めた場合、その次の仕掛けに対しての学びがありません。
直後の実践は直前の実践があったからこそのものであり、直前の実践が無ければ直後の実践はないのです。
ちょっと理解が難しい表現となってしまったでしょうか?
拙い私の文章力では正確にお伝えすることが難しいですね。
柔軟運動
現代人は身体が固い人が多くなっています。
足を左右に180度開いて前屈をして床にペタリと上半身を付けてしまう人を見ると凄いとなるようです。
自分にはとてもとてもそんなことが出来るようになるわけがないと足を開くことさえできない、前屈しても腰さえ曲がってくれない身体の固い人たちは考えます。
しかし実際にはそんなことはないのです。
ただ柔軟運動を日々怠っていることによって身体が凝り固まってしまっただけのことなのです。
赤ちゃんを想像してみてください。
身体は非常に柔らかく日々じっとしていることがなく身体全体を動かし続けていますね。
我々は皆昔は赤ちゃんのときがあったわけですから元々皆身体は柔らかかったわけです。
従って柔軟運動を日々反復し続ければ再び上記したような前屈ができるあなたが形成可能なのですね。
反復の作用
反復の作用は短い期間で断片的に切り取った場合、わかりにくいものとなります。
今日から柔軟運動を始めるかと思い立って始めたとしても今日一日では相変わらず身体の固い自分があるままであり、しかもその一日の成果として少し柔らかくなったという印象を抱くことは出来ません。
しかし事実は1ミリだけ柔らかくなっているのです。
そして1ヶ月1年10年という期間で自分の身体を見てみると圧倒的な柔軟性を保持してしまっていることに気づくのですね。
相場を張っていて仕掛け手仕舞ったその一連の行動の反復作業において何も学ばなかった成長はなかった単調作業だとその僅かな取引群においては何も認識できないのですが、実は1ミリだけ変化しているのです。
これが反復の作用の本質です。
反復とは受け取り直すということ
反復という言葉はどうしても単調作業の繰り返しといったイメージが定着した言葉となっています。
ですから表現し直すことが必要となってきますね。
私は反復とは受け取り直すということと表現してみたいと思います。
受け取り直す、直前の実践から受け取り直して改めて新たに実践をする。
この繰り返しが反復ということの本質です。
単なる単調作業の繰り返しではなく毎回毎回新しく受け取り直しているのです。
この辺のところをしっかりと意識して反復に取り組むと固いと思っていた身体がいつのまにか柔らかくなって前屈も出来るようになってきたといったことになるように、相場をより良く張るといったことが出来てしまっているということになるのです。
反復横跳び
最後までお読みいただきありがとうございました。
学生の頃、体育の授業で運動能力検査として反復横跳びというのがありましたね。
カニのように左右に足を動かして一定時間におけるその回数を計るわけですが、なんとまあ単調な作業です。
しかし日々反復をしていけばより迅速により俊敏に反復横跳びが出来るようになっていきます。
それをやっている間はどうやっても別に何も自分は変わっていないように見えるのですが面白いものです。
今日も相場を張りましょう。
相場を張るという実践を反復すればするほどますますより良く相場を張れるようになっていきます。
そのためには反復というものを怠らず無駄なことと思って軽視せずに丁寧に受け取り直すということであると理解することが大事ですね。