失敗をしない人間はいない

独活日記(相場を生き抜くために)

プロは失敗をしない。少なくとも少ないと考えている人がほとんどですが実際にはそんなことはありません。

もちろんアマチュアよりはプロの方がミスが少ないことは間違いないですし、さらに過酷な環境下でも良質なパフォーマンスを出せる技術と精神を持ち合わせていることは確かです。

しかしそれでも一つ一つの行動においては失敗を少なからずし続けています。

分かりやすい例で言えばプロスポーツ選手のハイライト集などを見ると良いですね。

ハイライト集ではその選手の素晴らしい見せ場だけを集めていますからそういうのを見るとその選手はとんでもなく凄い選手であるかのように錯覚します。

しかし試合全体としてみたときにこういうところで凡ミスをしていたとかいうのが見つかって総合的評価は低くなるということは多々ありますね。

相場も同様で大利を出した上手く行った取引だけを取り上げて行ったらもう私などカリスマトレーダーということになりますが、残念ながらそんなハイライト集を見ても実際は勝率2割の相場師ですから恥ずかしくなるばかりです。

いずれにせよプロを自称していても私ほどではないにしても失敗をしない人間はいないというのが真理となります。

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失敗とは何か?

相場での失敗とは何なのか?

まずはこのことをしっかりと整理しなければ自分がしていることがそもそも失敗なのかどうかといったことが分かりませんね。

まず損失を出したときどう考えるべきかを見てみましょう。

資産減少したという意味ではすべての損失を出した取引は失敗とみなしがちです。

もちろん余計な取引、過剰な取引をしたことによる損失は失敗です。

これは早急に改善しなければならないあなたの心の問題です。

しかしあらかじめ決められた損切りラインに来てとかある程度の時間経過によって含み益転換しなかったということによる損失は実質的には失敗と見なすべきでありません。

それは適切な実践をしたという意味で成功と捉えるべきなのです。

もちろん結果としては損失を出したわけで失敗なわけですが、きちんと自己規則通りに実践したという意味では失敗ではなくこのような取引は売買を繰り返していって総合的にどのような結果となったのかを見て失敗かどうかを判断しなければならないということになります。

つまり相場における失敗とはあなたが決められた通りに売買できなかった取引ということになります。

ここを間違えてはいけません。

結果ではなく過程に焦点を当てる

つまり結果が損失だからと言って失敗とは限らず結果が利益だからと言って成功とは限らないと考えなければならないということです。

言い換えれば結果ではなく過程に焦点を当てると言うことになりますね。

プロの領域では確かに結果が全てなのですが、その結果を出す上で過程をしっかりと大事に検証しておかないと結果が出続けることはないということになります。

過程というものをどう考えるのか?

相場においてはとある取引における結果が総合的な良い結果を出すということに必ずしもつながりません。従ってその最終的な良い総合結果を出す過程におけるとある取引においてどう考えていくのかということがとても大事になるわけです。

結果損失ということになったがそれは果たして総合的な良い結果を出す上での正しい過程における結果なのかどうかということを個々の取引を実践する度に検証していかねばなりません。

どういった自己規則を設定しておりそれはまず何より継続すれば良い総合結果を生む確率が高いものなのかどうかは元より、その規則を遵守できているのか、心理的影響によって規則違反となった場合にそれはどういう経緯で起こってしまったのか、その改善方法はあるのか、あるならそれはどんなものか、丁寧に検証を繰り返さなければなりません。

結果ではなく過程に焦点を当てるということはとても大事なことでプロなら当然やっていることで結果を出すため、出し続けるために勝負しているわけですが、その結果如何に関わらずその過程をしっかりと吟味して改善すべきを改善しようとする研鑽を怠るべきではありません。

失敗は大切なもの

最後までお読みいただきありがとうございました。

失敗は成功の基という人生格言は有名ですが、それは分かっていてもやはり失敗するということは恥ずかしいとか怒りを感じるとか落胆するとかいったネガティブな感情を生みがちです。

その感情はもちろん感じざるを得ないものでそれが失敗するということですからそこは仕方がないのですが、大事なことはそこでその感情の赴くままにそこに浸ってしまうのではなくて、そこから一歩踏み出してその失敗を検証して失敗から学べる姿勢というものを保つ必要があります。

失敗は本当に大切なものです。

相場で多くの失敗を繰り返してください。

私なぞ何万回何十万回といった私自身の決断による実践においてその8割を失敗しているわけですね。

しかしその失敗のほとんどが現在においては総合的利益をもたらし続けるための必要経費であり失敗ではなく成功取引となっているわけです。

失敗をしない人間はいません。

失敗をしない投資家もいません。

失敗から学ぶ投資家は皆がそうであって欲しいと私は思っていますが少ないです。

この違いはやはり相場に対しての姿勢というものが関わってくるのだろうと私は信じています。

ただ儲かれば良い楽して儲かりたいといったような目線で相場を見ているのかそれとも真剣に相場に取り組み自分自身に取り組む仕事として相場を張っているのか、これはプロに限らずアマチュア投資家の方でもそういう姿勢であるべきであり、そうでなければ継続した成功は難しいと思います。

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